コンフォート+金属床義歯
コンフォート+金属床義歯
本来の永久歯とは違い、義歯を利用した上で治療を行う場合、装着後の違和感や痛みなど、様々な点が問題となっていました。
このような入れ歯に関する様々な問題を解消するため、今日までに様々な技術が導入されてきましたが、近年、本来の永久歯により近い装着感や効果を獲得できる技術として注目されているのが、コンフォート+金属床義歯という手法です。
これは、従来まで活用されていたコンフォートと金属床義歯という二つの義歯技術を融合した新しい手法で、それぞれのメリットを活かしつつ、デメリットを相殺することができる画期的な方法とし活用されています。
コンフォート義歯では痛みがない反面、義歯自体が永久歯よりもやや低く装着されてしまうことから、歯や装着した部分に対して何らかの違和感を感じてしまうという問題がありました。
また、金属床義歯では、装着部分に対する違和感が少ない一方で、硬い物を噛みしめたときに痛みが発生してしまったり、そもそも堅いモノ自体を髪切ることができなくなってしまうと言う問題がありました。
この治療法によって、それまでの治療法で発生していた様々なデメリットとなる要素をお互いに相殺しあいながらメリットを重複して活かすことができ、その結果、違和感なく入れ歯など義歯を用いることができます。
コンフォート+金属床義歯のメリット
最近では、新たな技術となるコンフォート+金属床義歯による治療法を、歯科医院などで広く活用することができる様になりました。
コンフォート+金属床義歯を活用することで得られるメリットについては、実に様々な点が当てはまります。
例えば、最も大きなメリットといえるのが、装着後の違和感を最小限に減らすことができるという点です。
入れ歯を装着する上で最も大きな課題と言われてきたのが、装着後に感じられる違和感の存在でした。
本来、そこに生えていた永久歯により近い形の入れ歯を装着しているにもかかわらず、永久歯だけが持つ微妙な形状や生え方などを従来の技術ではなかなか再現することができず、結果として、装着後に義歯を異物として感じてしまうなど、違和感を感じる患者さんが多くいらっっしゃいました。
コンフォート+金属床義歯では、こうした違和感を最小限に減らすことができる上、治療を受けた患者さんによっては、全く違和感を感じないという方も大変多く、これらが大きなメリットとして注目されています。
また、従来の入れ歯など義歯で感じがちだった、噛みしめた時の痛みの無さや強く噛みしめても安心感があるという点も、この治療法を用いることによって得られる大きなメリットの一つです。
コンフォート+金属床義歯の種類
施工技術と設備を持つ歯科医院などで利用する事ができるコンフォート+金属床義歯では、金属床義歯に用いられる2つの方法のうち、どちらかを選ぶという形で2種類の方法から選択可能です。
金属床義歯に用いられる金属には、安価で使い勝手が良いコバルトクロムと、コバルトクロムよりもより軽量で薄く、耐久性にも優れたチタンが用いられています。
一般的なコンフォート+金属床義歯では主にコバルトクロムが基本的な素材として活用されており、コバルトクロムを用いた場合でも、十分な治療効果を得ることができるため、それほど大きな違いはありません。
ただし、歯茎の形状や口腔環境によっては、コバルトクロムを用いることで入れ歯に対して違和感を感じるという場合もあり、こういった特殊な状況では、より薄く軽量な形で口腔内部に装着する事ができるチタンを採用しています。
また、コバルトクロムとチタンのいずれかを用いる場合に発生する大きな違いの一つが、費用面の問題です。
チタンとという金属自体が非常に高価であるため、治療によって得られる効果は高いながらも、より高い費用が必要になってしまいます。反面、コバルトクロムを用いることで、チタンを用いた場合により費用を安く抑え入れ歯を用いることができます。